6月に入って、ピンポーン!
モニターを見ると、市役所職員らしい...首からカードをかけた男性。
玄関に出ると、家屋調査についてのお願いをもった人。
新築住宅の固定資産税を決めるための調査の依頼でした。
日程調整後、後日家屋調査を受けました。その調査内容と当日の流れについて紹介します。
目次
新築住宅の、家屋調査とは?
家屋(かおく)調査は、新築された翌年度より課税される固定資産税・都市計画税の評価額算定のため行います。
世帯主もしくは、代理人(家族など)が立ち会いが必要な調査。
調査時に必要な書類
- 建築図面一式
- 長期優良住宅の場合は、認定通知書
調査は、市の職員が対応
調査は市の職員が行います。
私の場合は、2名の市職員税務課資産税担当の男性の訪問がありました。
家の中にも入っての調査があります。
家屋調査の当日の流れ
さすが、市役所職員。
予定通りの時間には、インターホンを鳴らして訪問がありました。
当日の流れの説明と、資料の確認
当日の流れについて説明がありました。
必要な資料をコピーをとらせてもらうので、資料の確認がありました。
この資料は、図面でA3なのでコピーが家でできなかったので事前に説明のあったプリントにコピーができれば調査時間が短縮。
コンビニなどでコピーをしに借りて出てから、調査を行います。と記載がありました。
さっそくコピーに行く旨と、戻ったら外回りの調査と中の壁紙や洗面所の間口の大きさ、お風呂の大きさなどの調査をすることを説明され資料コピーに行かれました。
間で記載をしておいて欲しい書類を受け取りました。
新築軽減・住宅用地申告書で、特例のための申請書でした。
名前と携帯番号、住所と世帯主を記載。
印鑑も認め印か、サインで良かったので後者にしました。
あとは、“土地や建物を所得したときの税金”というプリント1枚をもらいました。
のちほど説明予定で利用するとのことで、目を通すように説明を受けました。
また、固定資産税のしおりをいただきました。
ここまでが10分。
調査の実際
コピーから戻られて、調査スタート。
まずは屋外から。
外壁の種類のチェック。
積水ハウスのベルバーンは、サイディングという種類に分類されるそう。(ダインコンクリートも!)
これは、塗り壁やタイルに比べると安い評価。
玄関と、インターホンのチェックもありました。
玄関は片開きにしていますが、両開きだと少し標準より固定資産税が高くなるとのこと。
そして、軒。
軒は、雨樋も入ってのサイズが図面に記載されていたので雨樋分をひいてくれました。
目視のメジャーで計測。
それから、窓の種類の確認。
積水ハウスの窓はアルミ樹脂、中のガスの種類の記載が窓になかったので細部までチェック。
そして、エコキュート。
一般的な370Lで確認。460Lなどになると、1.1倍ほど高くなるとのこと。
次は、物置を置いていました。
2つ。
これは、ブロックの上に載せたタイプで、固定資産税の対象にならないそうです。
対象になるのは、地面一体型のもの。
- 用途性
- 定着性(動かせないか)
- 外気分断性
このあたりがポイントになるそうですが、基本的に地面と一体化していなければ固定資産税の対象にはならないそうです。
カーポートも同様。
私が住んでいる市は、3年に一度航空写真で家の様子をチェックしているそう。
そのため、倉庫がここにあることをメモされていました。
それから太陽光
太陽光は、屋根と一体型のものは固定資産税が高くなる傾向にあるそうです。
今回は、屋根と分離されていて載せているタイプなので、そこも目視で離れてチェックされていました。
※屋根と別でも、10KW以上の場合は申請等必要
屋内の調査は、資材や高さのチェックも!
屋内は、天井高や使っている資材のチェックからスタート。
写真は、専用の機械で光の反射を使って長さを測定できるそうで、天井高もモニター画面に一瞬で表示されていました。
玄関、タイルなのかモルタルなのかのチェック。
※モルタルだと、固定資産税は安くなります。
トイレや洗面、各部屋のフロアの資材のチェック。
トイレや洗面は、クッションフロアで記載されていました。
また、トイレの手洗機の数。
それに、洗面は長さもチェックしていました。
お風呂、乾燥機があるかないか、ミストサウナがあるかないか(ありません)
お風呂のサイズもチェック。
我が家は1616(標準)ではない少し大きい1618のサイズでした。
これも、固定資産税の標準より高くなる対象。
あとは、キッチン。
キッチンの長さのチェックで、240
本来は250ですが、我が家は横づけでダイニングをつけている関係で通りやすいように、10cmキッチンを短くしているのでそこも確認されていました。
また、キッチン横のタイル。
このタイルは、床面までないので固定資産税の増額対象にはならなかたのですが、エコカラットなど床面までタイルを貼ると固定資産税が高くなるそう。
あとは、床暖房があるのか
電動シャッターはないか?などの口頭質問がありました。
所要時間約25分ほど。
2名体制で、1人が測定。
1人が記載をしながら、ダブルチェックで確認をされていました。
家屋調査済証ステッカーの配布
水道調査等同様に、家屋調査済証のステッカーの貼付のお願いもありました。
これは各市で異なりますが、私の市はブルー。
これを、玄関横の部分に貼り付けました。
ちょっとダサい?!と、見えにくい場所へ...。
固定資産税の説明を最後に!
最後に、土地建物の税金についての説明がプリントに沿ってありました。
所得税について、不動産所得税について。
不動産所得税、土地のことは前回の記事で減額措置の説明を行いました。
※これ、前回の1軒目ではやっていない気がします。
25万くらい払ったような・・・。返金申請できるのか聞いてみたら、5年前までだそうです。6年目・・・涙。
今回の調査をもとに、家屋の不動産所得税の支払いは来年の6月頃に、請求書が届きます。
不動産の価格ー1,200万または1,300万×3%が控除される額。
※長期優良住宅の場合は、1,300万で計算。
実際にハウスメーカーから購入した売買額よりも、今回の調査での算定になるので
不動産の価格は、人件費やサービスなどのハウスメーカーの利益を引いたものになるために、不動産の価格はかなり低くなるようです。
これに基づいて、支払いを行います。
また、固定資産税と都市計画税についての説明もありました。
これは、1月1日時点で土地や建物を所有している人に課税される税金。
4・7・9・12月の4回の納税義務があり、税率が私の市では、固定資産税が1.4%、都市計画税が0.2%
土地については、小規模住宅用地として固定資産税が1/6,都市計画税が1/3。
家屋は、延べ床面積が50m2以上〜280m2以下の場合に該当
120m2までの部分に限り固定資産税が3年間(長期優良住宅なので、我が家は5年間)半額に減額。
※都市計画税はそのままで、減額対象にはならない。
この申請に、新築軽減・住宅用地申告書を記載しました。
ここまでで、55分(コピーに出られた時間も含む)で調査が終了しました。
税制度も理解した、資材選びで減税を踏まえた家づくり
まったく無知だったものを、この2日間で知った家の税制度。
ただ、建てるだけでなく減税対策はどのような制度があるのか。
また、どのような資材を使うと固定資産税を抑えられるのかも考えながら家づくりを進めるといいなと感じました。
見た目がいいから“塗り壁!”ではなく、税金のことも踏まえて必要なオプションなのか、考えた家づくりができるといいですね!